2015年10月25日日曜日

煙幕を思わせるような

視界を何度も遮る土煙の中、「第12回ゼビオカップ小学生ソフトボール大会(決勝トーナメント)」が本日行われました大淀川公園運動施設田吉コート。
それでは見所満載、魅せ場溢れる広瀬北ソフトボールスポーツ少年団の結果をどうぞ!

〔準々決勝〕

○広瀬北 8-0 ●小松台S

初回から波に乗ることができました。
一回表、先頭打者が四球出塁→盗塁→レフト前安打→バントでワンアウト満塁→ライト前安打で先制点。この回、5点入りました。
二回表、センターへの安打で出塁した一番打者→盗塁の後に二番打者がピッチャー強襲ヒット。そのままワンアウト一、二塁から三番打者がレフトへ打ち、一点追加。
ワンアウト一、三塁→盗塁→二、三塁へと変わりましたが、その後続くことができなかったのは残念です。
しかし、この時二塁にいた走者が大きくて素早く良い動きをしていたので、個人的にそこを取り上げたい。
ノーアウトかワンアウトで走者が三塁にいる時、その他の走者は囮となります。
うっかり捕手が(三塁以外の)走者の動きを嫌って牽制しようと送球してくれれば、三塁走者がホームに向かうことができるのです。
特に二塁走者というのは捕手の視界に入る位置にいます。そのため、(思わず送球すれば刺せそうな)大きな動きはどうしても気になるようですね。
勿論、そのためには走者たちはボールから目を逸らさないことが必須ですが。
今回の離塁はその仕事を見事にしていたと思います。
四回表、一番打者が内野安打→二番打者が内野ゴロで送り→三番打者の二塁打で走者生還。
そして続いた四番打者の放った打球はファーストを抜けると・・・、一塁ベースに当たり打球は方向転換。さらに一点追加しました。
続いて守備は内野の魅せ場!いや、投手も5奪三振、無四球で十分凄かったのですが。
一回裏、先頭打者のピッチャー返しをサードが素早くカバー、アウトにしました。見事な反応と、思い切りの良い送球!・・・昨日もありましたね。
しかし、サードの魅せ場はこの回まだありました。
次打者を出塁させてしまいましたが、次打者がサードへ浅めのフライを打ち上げ、飛び出していた走者を慌てず正確な一塁への送球で刺しました!
二回裏、打者が空振りしたやや取りにくい位置のボールをキャッチャーが冷静に捕球しています。
三回裏、難しい位置に上がったファウルボールをファーストがノーバウンド捕球。次打者が打った難しい当たりをショートがしっかり捕球。そのまま投げた低めの取りにくい送球をファーストがしっかり捕球!これはどちらも良いプレーでした。
四回裏、ノーアウト走者一塁から1-6-3(ピッチャー→二塁に入ったショート→ファースト)のダブルプレー!ピッチャーは投球動作があるため、他守備よりやや反応が遅れてしまうことが多いのですが、見事な反応、素早く二塁に入ったショート、そして正確な送球で打者までアウトという、練習ではよく想定されるけど難しい連係プレーを見せてくれました。個人的にこの時のファーストの捕球姿勢がすごくかっこよかったので、後輩団員たちは参考にすると良いかもしれません。
この回にバックネットにファウルボールが挟まりました。ちょっとした珍事だと思ったのは自分だけでしょうか。
試合中、たびたび中断するほどの視界状況も十分珍事ですけれどね。

〔準決勝〕

●宮崎港O 0-2 ○広瀬北

投手が11奪三振、1四球のノーヒットノーランでした。
そうは言っても、守備陣に魅せ場はあります。
二回表、ファーストが捕球し、セカンドが素早く一塁に入る連携プレーはシートノックでは基本ですが、やってみると判断がかなり難しかったりします。
三回表、先頭打者への三球目は見事な投球でした。
次打者の三球目は空振りの上、投手も思わず謝りたくなるようなかなり難しい位置だったのですがキャッチャーがその名のとおりしっかりキャッチしてくれました。
四回表、先頭打者が初球からスラップ(動いてヒッティング)!しかも綺麗なバウンドの当たりという基本的な部分をしっかり押さえた打法だったのですが(注:ひろきたソフト応援記録です)、ピッチャーがしっかり反応、アウトにしてくれました。
五回表、ショートバウンドのかなり難しい送球をファーストが身体を張って見事に捕球!アウトでした。
次打者がセンター前ポテンヒットになってもおかしくない打球を打ちましたが、ショートが素早く移動し、ノーバウンド捕球してくれました。
続いて攻撃は少ないチャンスを掴んでくれました。
二回裏、先頭打者がセカンド方向へのプッシュバントを決めた後盗塁すると、次打者が転がしたプッシュバントはショートを抜け、左中間の位置にいく二塁打となりました。その間、走者が見事に生還。バントの構えから判断した三塁ベースに向かうショートの意表を突いた技術といい、外野まで転がったのを確認して一塁を蹴って二塁へと向かった度胸といい素晴らしいとしか言いようがなかったです。
その後、送りバントで走者を三塁へと進めたものの、点数には繋がりませんでした。その回のファーストライナーは仕方がないです。叩き付けではなかったかもしれませんが、当たりも方向も悪くなかったと個人的には思っています。強いて言うならあの低い当たりに反応した相手が上手かっただけではないでしょうか。
四回裏、主将のレフト線ソロHRで追加点。良い投手から打ったという点が大きかったと思います。
五回裏、足への四球で「痛い」と叫んで出塁後に盗塁。ナイスガッツ!残念ながら点数には繋がりませんでしたが、その根性に拍手。

三位決定戦中にドクターヘリがグラウンドに着陸するために試合中断。
中断理由としてはかなり珍しいですね。
事前に連絡を受けていたため、立てているテントも一時的に天幕を外すことに。
もともと風が強かったですが、ヘリコプターが着陸する時はかなりの風圧でした。

そんな一幕もあった三位決定戦終了後、いよいよ決勝戦です。

〔決勝戦〕

○檍北BW 1-0 ●広瀬北

点数が取れませんでしたね。残念です。
投手は奮闘してくれました。六回途中まで11奪三振(スリーバント失敗含む)1四球でした。
三回表、センターが難しい打球をノーバウンド捕球してくれました。
五回表、先頭打者にレフト前ヒットで出塁されましたが、投手の踏ん張りで二塁を踏ませませんでした。
そして迎えた六回表。四球で出塁→内野ゴロで二塁へ送られ→守備の乱れ→ツーアウト三塁でセンターへ。
攻撃は四回裏を除いて全てかならず走者は出ていました。
五回裏ワンアウト一、二塁の場面とツーアウト満塁の場面を活かせなかったのがかなり痛かったです。
「ピンチの後にはチャンス」という言葉を体現されてしまいました。残念!
観ている自分がこんなに悔しかったのだから、当人たちはもっと悔しかったことでしょうね。
そして、改めてソフトボールは算数ではないと感じます。
安打本数、奪三振数、出塁率は勝っていました。失策と呼べるのも一度だけです。
しかし、広瀬北ソフトボールスポーツ少年団の六回18アウト中、半分の9アウトはノーバウンド捕球によるアウトでした。
同じアウトでもフライ、ライナーでは走者は進めませんね。
つまり・・・・・・・・・・・、打ち上げ、ダメ!絶対!
走者が進めなければ勝つことはできません。
確実に転がしていきましょう。

残念ながら決勝にて負けてしまいましたが、準優勝です。
手強いチームを相手に奮闘してきたと胸を張ってください!
尚、その他の結果については宮崎市ソフトボール協会ブログにて掲載されていますのでご覧ください。
広瀬北ソフトボールスポーツ少年団のことを「今年の王者」と書いてくださってありがとうございます。

頑張った各チームの選手たちや指導者、応援に来られた保護者、運営に携わってくださった関係者の皆様、大変お疲れさまでした。
土による埃が酷かったので、うがいを忘れないよう願います。

今日の監督の言葉
「(試合前・・・というか出発前)狙い球を絞る」
「打てなかったし、ミスもあった」
「するべきことを理解する」
「何のために練習をするのか、練習しているのかを考える」
「踏み込み方を意識する」
「抑え込んで叩いて転がす技術を身に付ける」
「練習で注意することを意識して直すようにする」
「何が悪かったのか、それぞれ考える」

分かっていてもなかなか難しいことはあると思います。
自分自身、できないことにイライラすることもあるでしょうし、理解しているために改めて指摘されると余計に苛立ったり、(できないことに対して)落ち込んでしまったりということもあるのではないでしょうか。
でも、ここで終わってしまうわけではありません。
今日の失敗をしっかり覚えて立ち上がり、しっかり胸張って前を向いて次からの練習に活かしてくださいね。

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