2019年4月1日月曜日

最後に

2014年(平成26年)10月よりこっそりと始まり、気がつけば四年半。
長い期間、お付き合いをいただきました当ブログも、いよいよ終わりの時がやって参りました。
これまで、雑談はあるものの、できる限り広瀬北ソフトボールスポーツ少年団の応援という立場を崩さずに記録してきたつもりですが、最後は個人ブログということで、我が息子たちについて、差支えのない範囲で語らせていただきたいと思います。
かなり長くなりますので、お暇な時に興味がある方は御覧ください。



自分には息子が二人いますが、揃いも揃って、広瀬北ソフトボールスポーツ少年団に入団をする前に医師に伺いを立てました。

二男については、矯正をしなければ「屈折性弱視」になる可能性が高い「遠視」という診断を三歳時に受け、四年生が終わるまで、治療用装具としての眼鏡を常に着用しておりました。入団して二年ほどは眼鏡男子なる状態で過ごしております。
入団前にはある程度、完治の兆しも見えていたので、こちらは眼鏡着用し続けることを条件に、問題なく許可が下りました。
・・・先に二男の紹介。さらに「こちらは」という言葉でなんとなくお察しいただけたかと思いますが、許可が降りるのに時間がかかったのは長男の方でした。

長男は「先天性内反足」という障害を抱えて生まれてきました。※「障害」というこの文字に不快感がある方には申し訳ありませんが、差別的な意図ではなく、当人やその身内にとっては紛れもなく「障り」も「害」もあることなので、当ブログではこの表記をさせてください。
ざっくりと説明すると、生まれつき足首部分が変形している病気と考えていただければ間違いないでしょう。当時、重度も軽度も合わせて、片足変形は千人に一人。両足変形は一万人に一人という確率だったと聞いております。
長男は万に一つを引き当てて生まれました。
生まれてすぐに発見されたものの、程度としては軽いもので、生後二週間から定期的に通院し、足首の矯正をし続けたおかげで、心配されましたが立つことも、歩くこともできました。小学校卒業までは、足首を固定する装具を履き続け、手術することなく今に至ります。
それでも、快癒であり、完治ではないため、痛みなどの違和感があれば手術の可能性は未だにある状況ですが、スポーツは寧ろ、やった方が良いと言われ、整形外科からは許可が下りました。
・・・整形外科からは。・・・はい、ここからが本題です。

長男が抱える問題はもう一つ。痛みはなく、こちらも命に至るようなものではありませんが、将来に影響を与えてしまうものがあります。
一歳未満の健診から常に疑われ続け、二歳で発達相談をし、紹介された小児科専門医の受診を受け、四歳で検査入院後、正式に診断されました。
「成長ホルモン分泌不全性低身長症」。
読んで字の如く、何の捻りもない診断名称です。
染色体異常ではなく、生まれつきあった足の異常や、手足が短く頭部が大きいという体型的な特徴もあり、原因不明の骨の異常も疑われていましたが、成長ホルモンがほとんど分泌されていないことも確認され、上記の診断となりました。
このため、ソフトボールという競技に小学一年生の時点で憧れた長男でしたが、医師から許可は下りませんでした。
詳しい説明は省略しますが、「成長期に入る前の過度な筋トレは成長期に入るタイミングを早め、身長が伸びる期間が短くなってしまう」と説明を受けております。
成長期に入った後は、その身長の伸びしろもある程度決まってしまうらしく、治療のために成長期を遅らせる必要はありました。昔の話なので、少し記憶に差異はあるかもしれません。
当人の熱意もあり、四年生になる前にようやく小児科の内分泌系専門医師より許可が下りたため、無事、広瀬北ソフトボールスポーツ少年団の入団が認められた長男でしたが、五年生の冬、岐路に立たされます。

定期的に行う検査の中で、成長期に入った可能性を示す数値が上がりました。
小学五年生男子の数値としては高く、これまでの成長推移から考えられたのはオーバーワーク。筋肉を必要以上に鍛え過ぎた可能性があるとのことでした。
元々、練習熱心なチーム。さらに、周囲の同級生たちより遅いスタートだったために、当人が少しでも周囲に追いつこうと、がむしゃらになっていた時期だったことをよく覚えています。
母親はこれ以上ソフトボールを続けることを猛反対しましたが、父親は当事者の意見を尊重すると判断しました。
将来の可能性をしっかり説明した上で、長男が選んだのは、それでもソフトボールを続けることでした。
今後、背が伸びなくても、今、ソフトを辞める方が絶対後悔する!と。

今も尚、その治療は続いており、毎晩、成長ホルモンの投与を行っております。
長男の場合、成長ホルモン投与は基本的に在宅にて就寝前に皮下注射。
宿泊学習、修学旅行、遠征試合など親が付き添えない時は、自分自身で行います。
長男は、あの時、ソフトボールを選んだことも、毎晩、自分に針を突き刺すという行為を伴う治療に対しても、一切の泣き言を言いません。
今年に入り、弟に身長を追いつかれましたが、自分が選んだこととして受け止め、「お前はちゃんと伸びろ」と声をかける息子に成長しました。
それはソフトボールという経験を経て心が鍛えられたおかげではないかと思います。
足のことも、身長のことも全て承知で、長男を見守り、厳しくもあたたかく育ててくださった前監督には本当に感謝の言葉もございません。
良い師、良い友人たちに巡り合わせていただいたソフトボールと言う競技にも改めて感謝します。

さて、ここまでお読みいただいた方。本当にお疲れさまでした。
ここまでの記事は内容が内容だけに、珍しく息子たちの検閲が入っております。
最後のブログ記事が、広瀬北ソフトボールスポーツ少年団とは違う話になって申し訳ありませんが、個人の応援ブログとして始めた時から、最後はこの話題にするつもりでした。
長男も、二男も、命を奪われるようなものではありませんし、ハンデと言えるほどではないかもしれません。
「遠視」、「先天性内反足」、「低身長症」についても、同じ症状のお子さまをお持ちの方々と何度かお話させていただくことがあるぐらい、珍しくはない話でしょう。
それでも、彼らがソフトボールという競技を始める前に、親としてそれなりに悩んだことは事実です。
息子たちは迷える親の元、数年間頑張り、笑顔と涙で卒団することができました。
調子にのせていただいた当ブログも何故か予定より一年延長することになったのは正直、誤算でしたが・・・。
そんな環境を作ってくださった周囲の方々と、恵まれた縁に心より御礼申し上げます。

最後に、団員やその保護者たちには周知の話ですが、時々、他チームにご挨拶させていただいた時、何故か何度か驚かれた事実を公表しておこうと思います。

当ブログの管理人、ふたこぶらくだなる人物の性別は「女性」です。

・・・・・・・・何故、驚かれたのか正直本気で分かりません。
「女性だったのですか!?」
そう叫ばれた方が、この数年間、一人や二人じゃなかったのはどういうことでしょう?
この世に生を受けて数十年。性別が「男性」だったことは一度もありません。
自分では溢れんばかりの女性的な文章だと思っていたのですが、難しいですね。
皆様に頂いたお言葉の一つ一つは自分の宝物となりました。
本当に広瀬北ソフトボールスポーツ少年団を応援し続けて良かったと思っております。
期間は四年半。全記事あわせて735回。訪問者はありがたくも累計4万超えの当ブログ。
名残惜しさは尽きませんが、これで最後と致しましょう。

広瀬北ソフトボールスポーツ少年団、本当にありがとう!!

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